笹の葉さ~らさら♪
季節は巡って七夕が近づいてきました。
今回の日本の伝統シリーズは「七夕」です。
七夕と言えば、年に一度だけ逢うことを許された織姫と彦星のロマンティックなお話が有名ですが
7月7日はまだ梅雨の時期で、天の川が見えるほど晴れている日が少なかったり
なかなか順調にいかないもどかしさが切ないですね。
仲の良い二人は幸せの余り、やらなければいけない仕事が疎かになってしまい
神の怒りによって天の川の対岸に引き裂かれてしまいました。
楽しさにかまけてばかりいてはいけないという教訓もかねた言い伝えです。
リソーケンセツでは地鎮祭でも使っている竹を使って
皆で短冊にお願いごとを書いて七夕飾りを作りました。
本物の竹に、和紙を切って作った短冊が風に吹かれてなんとも風流です。
人工の竹ではこの風情は出せません。
本物の素材感を知っているリソーケンセツは七夕飾りにだって手を抜かないのです。
竹は天に向かって真っすぐに伸び、殺菌力の高い葉には厄除けの力があるとして
神聖なものとされてきました。
風にそよぐ葉音は神を招く、精霊や神様の宿る依代と考えられました。
地鎮祭の時に祭壇の四方に竹を使われている光景をご覧になると思いますが
それも神様をお招きする神聖な場所を竹で作っています。
地鎮祭に使う竹のことを「忌竹」といい、厄難を払い、神聖な神様に降臨していただくための場所を作っているのです。
地鎮祭(じちんさい、とこしずめのまつり)とは、その土地の守護神(鎮守神)を祀って
土地を使う事を許してもらい、工事の安全と一家の繁栄をお願いするものです。
着工する前に地鎮祭を行うのにはそういう意味があるのです。
昔は新築時には必ず行われていましたが、現代の生活では地鎮祭を行うのも難しい場合もあります。
その場合はセルフ地鎮祭を行う方もいらっしゃいます。
清酒と洗米、粗塩を用意して、土地の四方と中心にまいていきます。
まき終わったら最後に中心で「この土地に住みます。よろしくお願いします。」というようなことをお祈りします。
それも難しい場合は、何もしなくても心の中で手を合わせてお祈りするだけでも
きっと神様には伝わるのではないでしょうか。
この場所に住みます。よろしくお願いします。
という謙虚な心を持っていることが大切なのだと思います。
ところで七夕飾りの短冊にはどんなお願いが書かれていたのでしょう。
お願いごとを書く時にコツがあるのをご存じですか?
「~ように」と書きたくなりますが、そう書いてはいけません。
願い事は「~になる」と叶った形で書くのがポイントなんです。
そうすると、もう既にそのようになっている状態だという事になり、叶いやすくなるのだそうです。
そしてもう一つ、期限を書くとより実現しやすくなるのだそうです。
それを聞いて早速実践した人がいました。
カメラを向けるとキリっと短冊と一緒にキメてきました。
期限を決めて書くというのに、「三か月」ときっちり決めずに「三か月程」と書いているところが謙虚な彼なのでした。
真面目な彼は天の川に引き裂かれる事もないと思います。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。