ご家族の思い出を引き継ぐ、無垢材の丸テーブル再生

2022/07/26(火) すべて匠の技

 こんにちは。

 

今回はお施主様にご依頼いただいた、社員大工による無垢材の丸テーブルの再生の様子をご紹介いたします。

 

「一生もの」

 

そう言われる無垢材の家具。

優しい木目に癒される無垢の家具は、丁寧に手入れをすることで世代を超えて使い続けることができます。

 

今回ご依頼の無垢材の丸テーブルは、奥様のお祖母様から親子3世代に渡って引き継がれてきたもの。

ご実家で使われていた、ご家族の思い出の詰まった大切なテーブルです。

 

無垢材丸テーブルの天板

無垢材丸テーブルの天板裏

こちらが再生前の丸テーブルです。

使い込まれ、ご家族に大切にされていたことを感じ取れる天板です。

お祖母様が使われていた時は座卓で、脚部分が壊れてしまったとのこと。

天板を磨き、脚を新しく作り直すことで、ご新居でのダイニングテーブルとして生まれ変わることになりました。

 

 では、実際の作業工程を見ていきましょう!

 天板は2日に渡り、表面のウレタンニスの塗装を落とし滑らかに整えます。

単純作業の様ですが、ここの工程をしっかり丁寧に行う事で、仕上がりに大きな差が出るとても根気がいる大切な作業。

 磨いた無垢材テーブル天板

 見てください、まるで新品の様!

こげ茶色から木の本来の色になりイメージが変わりますね。

何十年と使用していても表面を磨けば元通り。まさに無垢材の真骨頂!

 

無垢材とノミ

テーブルの再生

テーブルの脚、裏面の反り止めなど、いくつものノミを使いわけ、ひとつひとつ大工が心を込めて手作業で加工していきます。

高い技術と集中力が必要となる作業です!

 

 テーブル脚のカンナ掛け

カンナでテーブルの脚のカーブを付けて行きます。

削る際は両端を持つ珍しいタイプのカンナです。

 

テーブル脚の取り付け

丸テーブルに脚を取り付けていきます。

脚の外側が斜めに削られ、意匠性の高いデザインは担当大工のこだわり。

 

 

天板の裏側

天板の裏側には、より長く使用していただけるよう、工夫が施されています!

脚は櫓(やぐら)状に作られ、天板を外した状態でもしっかりと自立するため、壊れにくく緩みにくい作りになっています。

 

植物性オイルを塗布

組み上げ後は植物性オイルを塗布し、油分を補給。

これで汚れが付きにくくなるとともに、木目がより美しく浮かび上がってきます! 

 

無垢のダイニングテーブル

お祖母様の大切な座卓が、素敵な無垢のダイニングテーブルに生まれ変わりました!!

 

無垢の家馴染む無垢丸テーブル

無垢の家にしっくりと馴染む無垢の丸テーブル。

ご依頼いただいたN様ご家族には大変喜んでいただきました! 

ご家族様の思いとともに受け継がれる無垢の家具。

これから無垢の家と共に、ご家族の日常を彩られていくことでしょう。

 

N様、ご家族で引き継がれてきた大切な無垢テーブルの再生をお任せいただき、大変光栄です。

ありがとうございました。

 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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