越谷市の完成見学会開催報告「敷地35坪、延床30坪の洗練されたデザインの無添加無垢の家」
6/29(土)、30(日)に越谷市にて完成見学会を開催いたしました。
今回ご紹介させていただいた会場は静かな住宅地の一角にあり、敷地35坪のコンパクトな住宅です。
有難いことに今回のイベントも大変多くのお客様にご来場いただきました!
それでは会場となったお住まいの見どころをご紹介いたします。
モダンなグリーングレーの外観
まずは外観のご紹介です。
屋根の側面(破風)の木部やドアの明るいブラウンが映える、落ち着いたグリーングレーのモルタル外壁。
切妻屋根のシンプルな外観を引き立てるシンメトリーに配置した窓がアクセントになっています。
モダンで洗練されたデザインに仕上がりました。
2本の大黒柱が印象的なシンメトリーにデザインされたLDK
LDKもシンメトリーを取り入れて調和のとれたデザインに。
アイランドキッチンを中心に洗面室へと続く通路を左右に設けています。
キッチン、アクセントウォールの色をグレーに統一することで上品な印象になり、来場された方々からも「すごくおしゃれですね!」「モデルルームじゃなくて個人のお宅なんですよね?デザインが素敵でまねしたいくらいです」と大変好評でした。
2本の大黒柱は7寸、吹き抜けには樹齢100年の太鼓梁が架かり、吹き抜け周りの構造材の厚みは5寸と骨太な構造材を現しにしています。
1寸は約3cmですので7寸の大黒柱は約21cmもの太さがあります。
木の温かみや安心感、安らぎを感じさせる空間です。
回遊できる水まわり動線
小学生のお子様が2人いらっしゃるお施主様が設計の際に重視されていた「家族と過ごす時間をより豊かにするための家事ラク動線」をご紹介いたします。
アイランドキッチン、パントリー、ランドリースペースが回遊できる無駄のない動線を確保しました。
また、行き止まりのない回遊動線は、視覚的にも開放感が生まれ、室内をより広く感じることができます。
美しいデザインのスッキリとしたキッチンまわり。
生活感の出やすい冷蔵庫を隣りのパントリースペースに設置することで使いやすさを確保しながらスタイリッシュな室内に仕上げています。
お引渡し前のため写真では冷蔵庫は置かれていませんが、収納棚の手前に設置されます。
また、空間を有効活用しコの字型に造作で可動棚を設け、大容量の収納スペースを確保しました。
無駄のない洗濯動線
お子様がスポーツをされているため、毎日の洗濯の効率を考えた洗面室・ランドリースペースです。
2か所に設けられたハンガーパイプで室内干しができ、そのまま洗濯物を畳める造作棚はガス乾燥機の幅に合わせたサイズです。
弊社で採用している塗り壁は、植物プランクトンの化石である珪藻土と、 漆喰(石灰)をつなぎに使用した自然素材です。
珪藻土の「調湿効果」により洗濯物がよく乾き、強アルカリ性の漆喰がもつ「消臭効果」「抗菌・防カビ効果」で匂いなどを吸着・分解します。
花粉の季節や湿気の多い梅雨も、カラっと洗濯物が乾きます。
となりのランドリースペースを広く確保しながらも、大工手作りの洗面化粧台のため横幅いっぱいにサイズを合わせた大きな鏡、洗濯物を手洗いしやすいシンク、美しく揃えられたモダンなタイル、使い勝手の良い収納棚と、無駄なく機能的に収まっています。
梅雨の漆喰珪藻土塗り壁の調湿効果
弊社の無添加無垢の家は「高い断熱性能」、「家全体の空気を効率良く循環させるエコ通気システム」、「太陽光や地熱、風などの自然のエネルギーを活かすパッシブデザイン設計」により、どの部屋に行っても快適で温度差の少ない空間を造ります。
今回の見学会では仮のスポットクーラー1台を使用しておりました。
見学会中の温度、湿度の測定結果をご紹介いたします。
■ 6/30(日) 9:40測定
【外気】
温度:29.3℃
湿度:63%
【室内|ランドリースペース】
温度:26.0℃
湿度:55%
LDKのエアコン1台で室内全体の温度を下げながら、湿度も10%ほど低くなっております。
これは漆喰珪藻土塗り壁の調湿効果です。
珪藻土の1ミクロンにも満たない無数の小さな穴によって、空気中の水分を吸着・放出することで部屋の湿度を40%~60%に保っています。
室内干しの洗濯物がよく乾くのはこのためです。
吹き抜けを中心に室内全体を空気が効率よく循環することで、どの部屋でも快適に過ごすことができます。
湿度±10%で体感温度が1℃変わると言われております。見学会を開催した2日間は外では蒸し暑さを感じる天気でしたが、室内は人の出入りが激しい中でもサラッとした空気に包まれておりました。
こだわりの国産・紀州の構造材
木造建築の命とも言える土台や柱、梁といった家の骨組みを造る構造体を、弊社は紀州・和歌山の「山長商店」から産地直送で仕入れております。
山長商店は江戸時代末期から紀州の広大な山林を守る老舗木材店です。
6/29(土)には山長商店グループの方にお越しいただき、構造材について説明していただきました。
山長商店の扱う紀州材は、年輪幅が細かく詰まった目込みの良さ、素直な木筋が特長です。
左は他産地の杉材、真ん中が紀州の杉材、右は紀州の桧材です。
写真左の杉材と比べると、紀州の杉材は年輪の幅が均一で細かく整っていることが分かります。
年輪の数、密度の高さは強度に大きく影響します。
他産地では40年程かけて育てる木材を、山長商店の紀州材は1.5倍の60年の年月をかけ、さらに間伐や枝打ちなどの職人による丹精を込めた手入れを行うことで、耐久性と強度を兼ね備えた高品質な木材へと成長させます。
化学物質を含まず、自然のままの無垢材は安全性に非常に優れています。
しかし材によって強度にばらつきがあるため、大手メーカーを含め、住宅に使用される構造材は接着剤によって強度を増した集成材がほとんどです。
それでも弊社が無垢材を構造体に使い続けられる理由は、山長商店で土台・柱・梁などの木材を1本1本すべてに対して強度と含水率の測定検査を行い、JAS(日本農林規格)の認定を受けて強度や品質が保証されたものを使用しているためです。
こちらは弊社の上棟中の写真で、構造材すべてに産地、JASマーク、強度や含水率、曲げ性能等級等が印字されています。
経年によって色艶が増す無垢材の魅力
今回の完成住宅で床に採用している無垢材は「杉」です。
こちらは築23年の「無垢乃家」小渕展示場で、同じ杉の床材を使用しています。
今は淡く若々しい色をしていますが、経年により小渕展示場のように深みのある飴色に変化していきます。
ご家族の成長と共に深まる風合いを楽しめるのも自然素材の家の魅力です。
実際に木の経年変化した様子をご覧になりたい方は、ぜひ小渕展示場にお越しください。
ご来場者様の皆様、ご参加いただきありがとうございました。
無添加無垢の家の暖かさ、心地よさをご体感いただけましたでしょうか。
今後も家造りについてのご質問や、気になる点等ございましたらお気軽にご連絡ください。
最後に、多大なるご協力いただきましたお施主様に心より感謝申し上げます。
着工したばかりの冬に、お子様から大工さんに温かいお手紙をいただき大変励みになりました。
今も社内で大切に飾らせていただいております!
お施主様とはこれから長いお付き合いが始まります。
今後もしっかりとアフターメンテナンスをさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。