5月の第2日曜日は「母の日」ですね。
母の日にカーネーションを贈る方も多いかと思います。
この母の日がいつから始まったのか、起源について諸説あるようですが
今回は母の日にまつわるお話をしてみたいと思います。
今から100年程前のアメリカのウエスト・ヴァージニア州での出来事。
アンナ・ジャービスという少女がフィラデルフィアの教会で亡くなった母親の追悼式を行いました。
彼女は母親が生前好きだったカーネーションを祭壇に飾り、それを参列者にも配りました。
大好きだった母親の死をきっかけに「みんなにも自分の母を敬い、感謝する機会を持ってほしい」
と考えた彼女は母の日を制定してほしいと訴えました。
アンナの母親は戦争で苦しんでいる人や貧しい人を助けるために尽力した社会活動家でもあったので
多くの人がアンナの提案した母の日制定に賛同しました。
アンナ・ジャービス生家記念館
そこで、追悼式のあった5月の第二2日曜日を母の日として
カーネーションを贈るようになったといわれています。
そんな母の日が日本に伝わったのは明治時代の終わり頃。
当時はキリスト教関係者などでささやかに行われているだけでした。
あまり普及しない母の日を「もっと日本にも広げたい!」と立ち上がったのは
大手お菓子メーカーの森永製菓だったのだそうです。
お母さんを喜ばせる行事などを色々と開催したりして、
だんだんと日本にも母の日が浸透していきました。
カーネーションは聖母マリアがキリストが処刑された際に流した涙から生えたという伝承があります。
ルネサンスの画家ラファエロの絵画の中には
両手にカーネーションを持って幼いキリストをあやす聖母マリアを描いた
「カーネーションの聖母」があります。
今より小振りで素朴な感じのカーネーションだったみたいですね。
また、カーネーションには色によって花言葉に違う意味があるようです。
カーネーション全般の花言葉
魅力・魅惑・愛情・名声・卓越
カーネーションの色による花言葉
赤 母への愛・母の愛 感動・哀れみの心 |
ピンク 感謝・美しい仕草 あたたかい心・女性の愛 |
白 純粋な愛・愛の拒絶 尊敬・私の愛は生きています |
オレンジ 情熱・熱愛 清らかな慕情・あなたを愛します |
紫 気品・誇り 気まぐれ・移り気 |
青 永遠の幸福 (青いカーネーションを作るのが難しくて、もし作ることができたなら永遠に幸福になれるといわれたことから)
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緑 癒し・純粋な愛情 集団美・感動 |
黄色 友情・美 軽蔑・嫉妬 |
いつもたくさんの愛情を注いでくれるお母さん。
時には厳しい(怖い?)こともあるけれど
辛いことがあっても癒してくれる優しくて強い女性像を表しているような花言葉だと思いませんか?
でも母の日にはカーネーションや何かプレゼントを贈らなくても
感謝の気持ちをこめて「ありがとう」と言われるだけでも
きっとお母さんは感動してくれると思います。
ささやかでもいいので、ぜひ感謝の気持ちを何かひとつでも伝えてあげてくださいね。
Thank you Mother!!
撮影 ピュアアニバーサリー 春日部栄町展示場